紲喜

紅茶の歴史を旅する

紅茶を運んだ会社は、なぜ国を動かしたのか|イギリス東インド会社と一杯の代償

一杯の紅茶を前にして、「これを運んだ会社は、かつて軍隊を持ち、税を集め、広大な土地を治めていた」と聞けば、話が大きすぎるように感じるかもしれません。 けれども、17世紀から19世紀にかけて中国の茶をイギリスへ運んだイギリス東インド会社は、現代の輸入商社とはまったく異なる存在でした。国王から特権を与えられ、遠隔地で条約を結び、要塞を築き、兵を動かし、やがてインドの統治に深く関わるようになった会社です。 ロンドンの食卓に届く茶葉の背後には、商船だけでなく、国家の法律、税、植民地支配、銀、アヘン、そしてアジア各 ...